桶胴太鼓ができるまで

皮作り

1 原皮のなめし      

原皮を米糠につけ発酵させ、酵素の力により脱毛を行います。糠なめしといいます。手作業にて少しずつ毛を削ぎ落としていきます。薬品を使用していない為、皮の繊維を傷つけずに皮本来の耐久性、音となります。

なめし処理を終え、乾燥させています。

2 水戻し、裁断      

乾燥させた皮を水に戻し、柔らかくなったところで太鼓のサイズに合わせ裁断していきます。部位により厚み、皮の特徴が変わりますので、その太鼓に合わせ裁断します。

丸く裁断します。

3 皮削り        

裁断した皮を丁寧に削っていきます。用途、太鼓の種類により厚みが異なります。0.1mm単位でおこなうため非常に繊細な作業となります。

削りの作業です。

4 皮張り       

削り終えた皮を鉄のリングへ張ります。均等に皮が伸びるよう、なおかつ強く皮を張っていきます。ここで皮の張りが弱いと、使い込むとすぐに音が響きにくくなります。すぐに伸びてしまう為です。

皮を紐で張ります。

5 皮縫い       

張り終えた皮を縫っていきます。表と裏の皮がくっつくよう絶妙な力加減で糸を引っ張ります。強すぎると皮が切れますし、弱いと表の皮と裏の皮がくっつきません。

6 乾燥       

内側の余分な皮を切り取り、乾燥させます。

7 塗装       

合成漆塗料で塗装し、乾燥したら完成となります。

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